こんにちは、アレンです!
この記事を読んでいる方は交換留学に行くためにIELTS Overall6.0を目標にしている方ではないでしょうか?
先にお伝えすると、IELTS6.0を獲得するのはそこまで難しいことではないです。
しかし、これから学習を始める方にとってIELTS6.0というのは、とてもハードルが高く感じてしまいますよね。私も最初に受験したときのスコアはOverall4.5(Listening 5.0, Reading 5.5, Writing 4.0, Speaking4.0) しか取れなかったので「あ、これ語学留学行かないと無理だ」と思いました。
ところが語学留学に行く時間もお金もなかったため、国内での勉強で試行錯誤しながら英語力を磨きました。今回は、実際に私がIELTS6.0を達成するまでに効果的だった参考書と勉強方法をお伝えしていきます!
前提
この記事に書いてあることに取り組む上で、高校英語の基礎が固まっていることは必要です。具体的にはセンター試験の長文で安定して8割以上取れる力です。それがあれば、この記事に記載してあることをこなせばIELTS6.0は獲得できます。
勉強時間につきましては、平日1時間、休日に2~5時間ほど確保し、それを半年ほど継続しました。
私はこの記事に書いていること以外にもいろいろ取り組み、結果的に無駄だなと思ったこともたくさんありました。記事に書いてあることはその無駄を削ぎ落としたものですので、もっと短い期間で終わらせられると思います。私よりも勉強時間を確保できる方であれば尚更です。
Listening編
参考書
リスニングでお勧めする参考書は『Listening for IELTS』です。
これをお勧めする理由は、この参考書の音源がIELTSの実際の問題よりも少し早く読まれているため、本試験でゆっくりきこえるようになることに加え、イギリス英語だけではなく、オーストラリア英語までカバーされているからです。
IELTSのリスニングでは訛りが強調されているため、アメリカ英語に慣れている私たち日本人が初見でオーストラリア英語を聞き取るのは至難の技です。オーストラリア英語の特徴を知らずに初めて聞いたときは別の言語かと思ったくらいでした。
本番の試験でも出題されることがあるので対策しておくべきです。
これに加えて『IELTS公式過去問題集』にも取り組んでください。
理由はIELTSは音声を聞き取ること自体はそこまで難しくないものの、問題を解くことが難しいからです。どういうことかというと、IELTSは1つの音声が長いのです。聞き取れても、長い音声を聞いている間に内容を忘れてしまい点数が取れないということになりかねないのです。したがって、本試験に慣れておく必要があるということです。
私は過去問を30秒くらい聞いたところで「これ余裕だわ」と思い、解いてから受験しませんでした。その結果、上記のようなことになり、スコアが返却されるまでの間、かなり悔やみました。結果的に6.0取れたので良かったのですが、皆さんには同じ思いをしてほしくないので過去問をお勧めします。
勉強方法
『Listening for IELTS』
①音源を聞いて問題を解く。
②スクリプトを読み、文構造やわからない単語を確認する。
③音源に合わせて音読する。
④スクリプトを読まずに音声だけ聞いて、聞き取れない箇所や意味が取れない箇所がないか確認。
この手順で進めてください。③のときに意識すべきポイントが2つあります。
英文の意味と文の構造を頭の中で考えながら音読することと発音や抑揚をできる限り真似することです。
これらを意識するかしないかで、上達速度に天と地ほどの差が出ます。必ず意識して取り組みましょう。
また、音読する際に、最初のうちはスクリプトを見ながらで構いません。私自身はこの参考書を半分ほど終えたあたりのところで、徐々にスクリプトを見なくてもついていけるようになりました。
ちなみに、スクリプトを見ながらの音読をオーバーラッピング、スクリプトなしでの音読をシャドーイングと呼んだりします。
1つの音源につき、大体10分〜15分ほどで終わると思います。合計で80個ほどの音源が収録されているので、1日1つのペースで、たまにサボってしまう日のことを考慮して3ヶ月ほどで終わらせることが目標です。
『IELTS公式過去問題集』
『Listening for IELTS』を終えてから取り組みましょう。これはトリッキーなIELTSの問題に慣れるために取り組むものなので、『Listening for IELTS』のときにやったような音読は必要ないです。
上記のことに取り組み、『Listening for IELTS』の音源を10個ほど完璧にシャドーイングできるようになっていれば7.0までは射程圏内です。
Reading編
参考書
語彙を増やすために『実践IELTS英単語3500』を使いました。IELTS向けのものであれば他のものでも問題ありません。
『IELTS公式過去問題集』を使いましょう。文章や答えの解説がないので、それがきつい人は最初は文章の解説がある『IELTS ブリティッシュ・カウンシル公認問題集(日本語)』を使ってもいいです。しかし、最終的には日本語の解説なしでIELTSの文章を理解できるようにならなければならないということを忘れないでください。
また、読むのが苦手、あるいは上記の問題集に挑戦したけど全然読めないという人は『英文解釈の技術100』をやってから問題集に取り組むといいです。私はこれのおかげで読む力がかなりつきました。
勉強方法
『実践IELTS英単語3500』
No.2500まで覚えましょう。単語帳の方では2500まで覚えるとスコア6.5相当の単語力となっていますが、7.0まで狙えます。暗記方法は、ごく普通の方法だと思いますが、一応記載しておきます。
①赤シートを使いながら一日100個暗記する
②必ず前日の分を復習する
③4日に1回、4日間分を復習し、忘れていたものにチェックをつけておく
④1周終われば、2周目以降はチェックのついているものを同じように覚えていく。
1日に覚える単語はいくつでも構いません。ただし、単語の暗記は復習に重点をおく必要があるため、できる限り早く1周目を終わらせることを心がけましょう。
何周もするということが前提なので1周目で全てを覚える必要はありません。
ちなみにNo.1500までは見たことのある単語が多いと思うので、この辺りまではそれほど時間をかけずに到達すると思います。
『英文解釈の技術100』
難関大学の受験対策によく用いられている参考書ですね。
使い方は至って単純です。例題を少し考え、わからなければすぐに解説を見ましょう。解説を見て納得したら、その解説を参考にしながら問題を解きましょう。
音声もついているのですが、時間が取れない人は音読はしなくても問題ないです。私はしませんでした。IELTSの文章よりも難易度が高いため、この参考書を1周終えた頃には、IELTSの文章に歯が立たなかった人でも食らいついていけるようになっているはずです。
『IELTS公式過去問題集』
単語帳のNo.2500までを、少なくとも1周は終わらせてから取り組んでください。理由は精読をする際にわからない単語が多いと効率が悪いからです。使い方は以下の通りです。
①15~20分計って1つのパッセージを解き、答え合わせまでする
②精読をする
③音声がないので文の意味や構造を理解しながら何度も繰り返し黙読する
IELTSは時間に余裕がないテストですので短い時間で問題を解く癖をつけましょう。
公式過去問題集1冊で4回分、1回分で3パッセージなので合計12パッセージが収録されています。②、③をしっかり行っていれば最後の一回分を解く頃には、かなり力がついていることを実感するはずです。
6.0~7.0を狙うのであれば、1冊分やれば十分だと思いますが、Readingでもっとスコアを稼いでおきたいという方は2冊、3冊と取り組んでください。
Speaking編
参考書
スピーキングは皆さんが一番悩むセクションだと思います。
よく「話せるようになるにはとにかく実践してアウトプットするしかない」と言ってオンライン英会話や語学留学を勧める人がいます。たしかにこれは間違ってはおらず、至極真っ当な意見です。愚直に取り組めば、いつかは話せるようになるでしょう。
しかし、これらのことに、いきなり取り組むことは効率の観点からお勧めしません。
私は、まず最初に『ドラゴンイングリッシュ』という参考書に取り組むことをお勧めします。私はこれに出会ってから飛躍的にスピーキング力とライティング力が伸びました。
日本人は英語を話せないとよく言われますが、なぜ話せないのでしょうか?
それは、そもそもインプットがされていないからです。厳密にいうと単語レベルでのインプットしかされていないからです。
よく「英語で何かを聞かれても単語でしか返せない」という人がいます。これは裏を返せば、単語はしっかりとインプットされているから「単語でなら返せる」ということです。
つまり、英語を文章にして話すには、文章レベルでのインプットが必要なのです。その文章レベルでのインプットに一役買ってくれるのが『ドラゴンイングリッシュ』というわけです。
したがって、文章レベルでのインプットができるのであれば教材はどれでもいいのです。しかし、時制、節、受動態、分詞、関係代名詞etc... のような、英語を話す上で重要になる、あらゆるルールや文法が『ドラゴンイングリッシュ』に出てくる100文の中に凝縮されているので、私はこれをお勧めします。
勉強方法
『ドラゴンイングリッシュ』
①日本語を読み、英文を作ってみる(全然作れないと思いますが気にしなくてOK)
②答え、解説を見る
③文の構造や意味を考えながら音声に合わせて音読し、暗記する。
音源は日本語→英語で読み上げられます。最終的には、音源をシャッフルした上で、日本語が流れている間に対応する英文を言えるようになるレベルまで覚え込んでください。
暗記方法は単語帳のときと同じで、何度も復習することに重点をおいてください。私の場合、上記のレベルまで覚え込むまでに5周くらいした記憶があります。
『ドラゴンイングリッシュ』を終えてから
IELTSのスピーキングセクションで6.0をとるだけであれば、『ドラゴンイングリッシュ』を覚え込み、過去問を眺めて問題の形式を把握さえしておけば問題ないと思います。
実際、私が『ドラゴンイングリッシュ』の他にやったことといえば、テレビを見ているときに出演者が話した内容を頭の中で英文に翻訳していたことくらいです。要するにアウトプットとは英文を作るということなので、オンライン英会話や英会話教室などのサービスを利用せずとも、アウトプットはできると考え利用しませんでした。
もちろん、7.0以上を狙うのであれば、より自然な言い回しなどを意識する必要がでてきて、それらはネイティブの感覚を持っている人に聞くのが一番早いので、利用する価値はあると思います。
また、外国人と話すことに慣れていない方だと、本番で緊張してしまい実力を発揮できないこともあるかもしれません。私も最初に受験したときは緊張で全く話せなかったです。ですから、そういう方もこれらのサービスを利用すると良いと思います。
Writing編
参考書
ライティングの学習にお勧めする参考書は『ドラゴンイングリッシュ』と『IELTSライティング完全対策』です。
前者につきましてはSpeaking編で説明していますので割愛します。
『IELTSライティング完全対策』をお勧めする理由は、Task1とTask2それぞれの頻出テーマのモデルエッセイが収録されているからです。
IELTSのライティングで6.0以上をとるには、英文を作る力だけではなく、文章を論理的に筋道立てて展開していく力が必要となります。そのための型を、この参考書のモデルエッセイから学ぶことができます。
勉強方法
『IELTSライティング完全対策』
Task1のモデルエッセイはどういった流れで書かれているのかを意識しながら全て丸暗記してください。これだけでエッセイの構成、パラフレーズ、問題文の言い換えを身に付けられるため、Task1への対策は十分です。
Task2のモデルエッセイは3つほど暗記して、どのように文章が展開されているのかを掴んでください。あとは与えられたトピックについてどれだけ文章を書くことができるかの勝負になります。
私は上記2つの参考書に取り組んだ意外には何もせず、ぶっつけ本番でエッセイを書きました。結果的には問題なかったのですが、書く内容がなかなか思い付かず、時間がかなりギリギリになりました。ですので、皆さんはTask1とTask2のどちらも3回分ずつくらいは書いてみることをお勧めします。
学生であれば書いたものを英語のネイティブの先生のところへ持っていき添削してもらうのもいいと思います。先生からのアドバイスで6.0にとどまらず、もっと上のスコアを狙う道筋が立てられるかもしれないですね。
番外編
番外編では、あまり勉強してる感覚がなく、気楽に取り組めるものを紹介します。もちろんそれぞれ効果を実感したものですので、興味があれば勉強に疲れた時などに取り組んでみてください。
洋楽を歌う
歌手を真似て歌うと発音がよくなります。テイラースウィフトが歌いやすかったです。
エルサスピーク
発音を矯正してくれるスマホアプリです。アメリカ英語の発音になりますので、それが嫌だという人はやめておいた方がいいかもしれないです。
アセスメントテストを受けることで自分の苦手な発音を抽出してくれる機能がとても良かったです。
まとめ
以上が、私がIELTS6.0を達成するまでに行い、効果を実感した参考書と勉強方です。
この記事を読んで1人でも、自分でもやれそうだなと思い挑戦する方や参考になったという方がいれば幸いです。
交換留学にいくことは学内での選考もあり語学留学よりもハードルが高いです。しかし、難しいことだからこそ価値があるのです。
難しいことでも、正しいやり方で努力を積めば達成することができます。自分には「無理だ」と諦めずに、まずはこの記事に書いてあることを実践してIELTS6.0を獲得しましょう!